シンガポール人の英語力と、シンガポールに住む日本人の英語力
海外滞在では切っても離せない英語について(1)
(まだ3ヶ月だけど)シンガポールに住んでシンガポール人と日本人の英語力について思ったことを少し。
シンガポール人の英語力
人口500万人超のうち国民の七割を占める中国系を中心にマレー系・インド系で主に構成される都市国家シンガポール。
たまに知らない人が驚くけど,この国の公用語は英語と定められている。実際にシンガポール人は普通に英語を喋る。平均的な英語力というのは日本人のそれとは比べ物にならない。
ただイギリスやアメリカなどの”純”英語圏と比べるといくつか特徴がある。
かの有名なSinglish
世界中にはBritain English,American English,Australian English等々地域に根付いた英語があるけれど,個人的にはSinglish(Singapore+English)の異質感は圧倒的。
有名なものには語尾に"lah"をつけるとか,"can?"と聞いてきたら"can"と答えればOKとか面白い癖がたくさん。といっても外国人が苦労するのはおそらくSinglishのイントネーション・訛りだと思う。語尾にアクセントがついたり色々あるが簡単に言えば「中国語」に聞こえる。アメリカで育った知人でさえ聞き取れないことがよくあるらしい。
シンガポールに住んでいる日本人の英語力
一概には言えないことが前提だけれど,自分の周囲の方達の英語力に関して言えば「かなり高い」と思う。というのも,日本人の英語力云々以前に,そもそも英語圏で英語が堪能でない人間というのは論外ということを痛感する。(当たり前か)
TOEICはいかに英語が出来ないかを知るテストだと何かで見たがその通りで,800点にも届かないTOEICの点数で一喜一憂している自分のような学生は全然だめだと。
おじさん世代の日本人の英語力
40歳前後の研究職の方と関わる機会が多いなか,自分のように英語力に不足を感じていそうな人は一人も会わなかった。
あくまで主観だけれど,海外で働くおじさん世代の日本人の発音は典型的なJapanese Englishで。めちゃくちゃ英語できるようには見えなくても(失礼),リスニングやリーディング,ボキャブラリーに関して異常に能力高い人がやけに多い気がする。
勉強熱心且つ経験豊富な昭和の日本人っていうイメージを勝手に持っている。
若い世代の方が流暢?
では若い世代の日本人の英語力が低いかというと,全くそんなことはなかった。大学生にしろ社会人にしろ20代でここに来て生活している日本人はやっぱりスペックが高い。特に発音は若い世代になるほど流暢になる傾向があると感じる。英語力が全てとは思わないけれど自分が自動的に落ちこぼれになった気がしてしまう。
別の国の話だが「お前みたいにJapaneseでもnew generationは英語ができるよな」と言われたことがあって嬉しかった記憶があるけれど,一般的に若い世代の方が英語ができると思われていると感じることは多い。東京なら若いスーツの男に話しかけりゃ大丈夫だろみたいな話も何度も聞いた。
普通の日本人
もちろん日本人は平均的に英語が苦手のはずで,流暢に喋れない人の数のほうが圧倒的に多いはず。ここまで話してきたのは現地で根を張って暮らしている日本人に限定した場合であって,例えば日本から出張等で来ている日本人社員の方の多くは英語堪能ではないと思った。(逆に英語に弱いはずの日本人が海外でこれだけのプレゼンスを持っていることがすごい)
(偉そうに)シンガポールでの英語事情について書いてきたので次はシンガポールでの自分の英語について述べてみる。